來綺Side


こいつは何か違うと思って呼び止めたけどやっぱ同じか、と思った瞬間、


「安心して。興味ないから。あ、私は永瀬波瑠。じゃ。」


そう言って出て行った永瀬波瑠っつー女。


興味ねぇっつーことは、あれってバカにしたって感じか?


全国No.1だぞ?


それはありえねぇな。


悠「美人さんだったねー、波瑠ちゃんって子!」


芳「全国No.1に面と向かって興味ないだって!ヤバいな!」


興味ないって言われた瞬間俺と大翔と唯斗は確実に殺気立たせたはずなのに出て行き際に俺の方を見て余裕…いや、バカにした笑みを見せて去って行ったあの女。


3人から思いっ切り殺気喰らってんのに微妙だにしないあの女。


このくらいの殺気、どうってことないって言われてるようなあの笑み。


ムカつく。


でも、気に入ったよ。


來「大翔。」


大「わかってます。」


その人を見下した目の裏はどうなってる?


何を思って、何を必死で隠そうとしてる?


暴いてやるよ。


お前の全部。


そして俺にひざまずかせてやるよ。




來綺Side-END-