倉庫に着いてパソコンの前で構える3人。


波「いくよ。いい?」


琉「あぁ。」


和「いつでも。」


『プープープー―――ガッ―撮れてるの?あーあー。いいからさっさと喋れ。…ナル、秋…生きてる?』


生きてるっつーの。


『次は誰にしよっかなぁ。あ、今やめろって思ったでしょ?…やめないよ。ナルが傷付いて傷付いてボロボロになるまでやめないよ。そこにもナルの大切な物、いっぱいあるね。長い。えー、うーん、じゃあ、近いうちにまた会おうね、ナル。ガッ―――』


確信に近かったじゃないか…!


何で…何で傷付く!


わかってた。


歩夢と愛都だってことなんかわかってた。


でも、多分、心のどこかでは信じたくなかったんだと思う。


二年前の裏切りも、心のどこかでは許してしまってたんだと思う。


歩夢には…全部お見通しなんだね。


私があなた達だって受け入れないとわかってて“ナル”とわざと呼んだんでしょ?


だって、私を“ナル”なんて呼ぶのは歩夢と愛都だけだもんね…―――。