琉伊side


ハルがいきなり意識を失って倒れた。


何で忘れてたんだろう。


沙羅の総長じゃねぇかよ。


隼人さんと深く関係のある奴じゃねぇか。


何で忘れてたんだよっ!!


和「ルイ、ハルお願い。」


琉「一発で仕留めろ。」


和「そのつもりだよ。」


ハルを抱き上げて、総長室に向かった。


こいつ、また痩せたんじゃね?


ベッドに寝かせて布団をかけたら、ハルが涙を流した。


またあの時の、か…。


隼人さんには感謝してる。


尊敬もしてる。


でも、時々隼人さんが憎い。


生きててもハルは隼人さんのもので、死んでも隼人さんのもので…。


ハルを泣かせるのも、笑わせるのも、苦しめるのも、全て全て隼人さんで。


ハルの世界の中心には、今でも隼人さんがいるんだ。