優「っ!!」


蘭「…はや、と…」


志「ってめぇ!!」


志真兄が歩夢をボコボコにしてるのを優と蘭で必死になって止めてたけど、私は隼人のことで頭がいっぱいだった。


隼「な、に…泣いて、んだ…よ…志、真と…バカ…2、人…よろ、し…くな…黒、蝶は…ハル、が…総、長やれ…よ…泣く、なよ…ハルは、笑って…る…方が、可、愛い…から、」


波「喋んないでよっ!!何最後みたいな言い方してんの!?私と離れるなんて嫌なんでしょ!?まだまだ死ねないんでしょ!?隼人は強いから大丈夫だよね!?私を1人にしないでよ…っ!!」


隼「は、はっ…っ…そ、うだ…なぁ…まだ、死、ねな…い…なぁ…ハルは、泣き、虫…で…寂し…がりで…弱く…て、超、いい…女、だから、なぁ…ほっ、とく…とすぐ…奪わ、れ…そ、うだ…まだ、ま、だ…死ね…な、い…よ…」


波「もう喋んないでってばっ!!もういいから!!わかったから!!喋ったら隼人が死んじゃう…っ」


隼「ハ…ル…、幸、せに…なれ…よ…愛…して、る…――――」

波「隼人…?隼人、隼人!隼人!!いやぁぁぁぁぁ!!」


5月26日。


隼人が空になった日はどしゃ降りの雨の日だった。