闇夜に光



志「お前の兄貴になった覚えはねぇな。」


波「あ、志真兄おかえり!」


志「ハル。親父が褒めてたぞ、ハルのこと。上達が早いってな!」


波「本当!?もっと頑張ればもっともっと強くなれるかな!?」

志「ああ。でもあんま無茶すんなよ。」


波「うん!!」


志真兄が頭をポンポンっ撫でてくれるのが好きだった。


落ち着くし、あったかい。


隼「イチャイチャするなー!!ハルは俺の女だっ!!触るな!!」


一瞬で隼人の胸の中におさめられた私。


志真兄にあっかんべーしながらシッシッと手を左右に振る隼人。


18に思えないほど子供みたいだ。


でも、そんな隼人にいつの間にか惚れてる自分がいた。


多分、出会った時からすでに惚れてしまってたんだろうと思う。


嫉妬深くて、ヤキモチヤキで、する事なすこと小学生みたいで。


それでも強くて、心が強くて、いつも私を包むように守ってくれる隼人が大好きで、ずっとずっと一緒にいたいと思った。