「美咲、良い友達を持ったな」
秀人は二人が去って行った玄関を眺めて呟く。
「あぁ。私には勿体ねえよ。秀人も含めて三人ともな」
「はっ? 何で俺まで? 俺は、そんな出来た人間じゃねえよ。つか美咲はいつも、自分を悪く言いすぎ。あの子達は美咲にピッタリだよ。類は友を呼ぶって奴だ」
予想外の秀人の言葉に、私は思わず吹き出してしまった。
「その言葉、そっくりそのまま秀人に返すよ。秀人は自分の良い所、何一つ分かってねえんだから」
「美咲もな。まっ、とにかく煙草でも吸うか」
秀人は、お互いに同じ事を言い合って堂々巡りしそうになっている話に終止符を打つ。
「あぁ。悪いな、気を使わせて。灰皿持ってくから、秀人は先にリビングに戻っててくれ」
「りょーかい」
部屋に灰皿が無い事で、何も聞かずに我慢してくれていた秀人。こういう細かい所まで、こっちが何も言わなくても気付いてくれて気を利かせてくれる辺りも、昔から変わってないな、と思いながら部屋に向かった。
秀人は二人が去って行った玄関を眺めて呟く。
「あぁ。私には勿体ねえよ。秀人も含めて三人ともな」
「はっ? 何で俺まで? 俺は、そんな出来た人間じゃねえよ。つか美咲はいつも、自分を悪く言いすぎ。あの子達は美咲にピッタリだよ。類は友を呼ぶって奴だ」
予想外の秀人の言葉に、私は思わず吹き出してしまった。
「その言葉、そっくりそのまま秀人に返すよ。秀人は自分の良い所、何一つ分かってねえんだから」
「美咲もな。まっ、とにかく煙草でも吸うか」
秀人は、お互いに同じ事を言い合って堂々巡りしそうになっている話に終止符を打つ。
「あぁ。悪いな、気を使わせて。灰皿持ってくから、秀人は先にリビングに戻っててくれ」
「りょーかい」
部屋に灰皿が無い事で、何も聞かずに我慢してくれていた秀人。こういう細かい所まで、こっちが何も言わなくても気付いてくれて気を利かせてくれる辺りも、昔から変わってないな、と思いながら部屋に向かった。