宝物〜絆〜

 殺伐とした空気が一変して穏やかになった時、連動するように爽やかな風が私たちを包んだ。

 そんな中、鏡司がフッと笑って口を開く。

「んじゃ無事に和解出来たっつー事で、祝いにこいつも連れて酒飲みに行くか」

 鏡司はバカ西に話を振った後、確認するように私たち三人を見た。

「おっ、それ良いな。こんなとこで話してんのもなんだし、とっとと行くか」

 大樹は笑顔で同意して、秀人と私に視線を移す。

 秀人も私も頷いて同意の意思を示した。

「本当に俺も行って良いなら、そいつらも誘いてえんだけど。迷惑かけちまったし。良いかな?」

 バカ西は一瞬悩んだ後、倒れている奴らに視線を移して私たちに確認を取る。

「大樹たちが良いなら良いんじゃね?」

 鏡司は再び私たちを見てきた。

「俺は良いよ。誘ってみる?」

 秀人はあっさりOKして私と大樹に聞いてくる。

 あの五人組も居んのに、秀人は嫌じゃねえのかな?

「俺も良いけど、美咲は……、大丈夫か?」

 大樹が心配そうな表情で私を見てきた。

 多分大樹は、秀人たちが来る前に私が何をされそうになってたか知ってるから、それを気にしてくれてんだろう。