宝物〜絆〜

「ふーん。本当に強えんだな。こいつらがやられたのも頷けるわ」

 茶髪の男は、嫌な笑いを浮かべながら私を見てきた。

 嫌悪感を覚えつつ男に向かって行った時、一瞬身構えた男が何故か突然動きを変えて横に避ける。

 その動きを不審に思った時には、既に背中に物凄い衝撃が走っていた。

 私は勢いよく前に倒れ込む。

 なるほど、これが視界に入ったから避けた訳ね。何されたのか分かんねえけど、後ろに居た奴が何かしたのは間違いない。

 即座に立ち上がろうとした時、中腰になった私の胸辺りに蹴りが入る。

 当然、私はバランスを取る事も出来ず仰向けに倒れ込んだ。

 再び立ち上がろうとした矢先、上体を起こすよりも前に茶髪の男が私に乗りかけているのが分かったから、咄嗟に股間辺りを蹴り上げた。

 男は堪らず私から離れる。

 つかマジで早く立ち上がらねえとマズイな。上に乗られたらどうしようもねえ。

 そう思ったのも虚しく、今度は金髪の男が私の脚を押さえ付けてきた。

 すぐに別の男が手を押さえ付けて、私は身動きが取れなくなる。

 結局、身動きが取れないまま、短髪の男が上に乗っかってきた。

 はあ。もう、どうしろって言うんだよ? 一回倒れたら立ち上がらせてもくんねえのか?

 そりゃ相手としては私が寝てた方が都合が良いんだろうけど。

 どうやって現状を打破しようかと悩んでいると、突然バカ西の声が聞こえてきた。