宝物〜絆〜

 つか、バカ西もだけど、この前の五人が私を許す訳がない。

「あいつら、ね……」

 大樹も、それが分かっているからか、強引に歩かされながら苦笑混じりに呟いた。

 私や他の奴らもそれに続く。

 単車で来た奴らは、単車が停めてある方に歩いて行った。

 まあ、あんな目立つ族車を、こんなコンビニの駐車場に置いてく訳にはいかないんだろう。

 そんな事を考えていると、再び大樹が口を開いた。

「晃、こいつらに美咲には手え出すなって言えよ。お前が何してえのか、全然分かんねえよ。一度は好きんなった女の事、苦しめて楽しいのか? このまま美咲つれてって、自分の目の前でボコボコにされんの見て、本当にそんで満足なのかよ?」

 大樹は私の事ばっか気にしている。そりゃ、自分だけじゃなくて私も何人か相手にする事になるからだろうけど。

 だからって、そんな事気にしてたら、マジでやられる。

「関係ねえよ。まっ、美咲がやられんの見るのも良いけど、大樹がおとなしくやられるとこを美咲は何も出来ずに見てるだけ、ってのも面白いな。あいつらがOKすればだけど」

 バカ西はニヤついてとんでもない事を言い出した。

 こいつにとっての大樹って何なんだよ。私の事はムカついてんだろうけど、何で大樹にそんな事するって発想が出てくるんだ? 本気で言ってんのか?

 パニクる私の助け舟となったのは、五人組の一人が放った一言。