宝物〜絆〜

「んじゃ、また何か作るよ。今ある材料だとカレーかシチューか、当然焼肉も出来るわな。後は、何故かステーキ肉も買ったみてえだからサイコロステーキにしても良いか」

 私は確認するように二人を見た。

「おお。シチューにステーキか。食いてえな」

 大樹が期待したような瞳で答える。

「シチュー良いな。久しぶりに食いてえ。なら俺、先にシチューだけ作っとくよ」

 秀人も同意して、シチューとステーキに決定した。

「いや良いよ。作るから」

 秀人は元気になったのに、まだ病み上がりというイメージがある私は、ゆっくりしてて欲しいな、と思ってしまう。

「そうだよ。そういう事は美咲に任せて、お前はゆっくりしてな」

 大樹は私が考えてた台詞をそのまま言ってくれた。

「へいへい。つか、お前は美咲のメシが食いてえだけじゃねえのか。まあ俺も美咲のメシの方が食いてえけど」

 秀人は大樹を一瞥してから悪戯に笑う。

「ハハ。まあ、それもあるっつーか、そっちの方がデカイな」

 大樹が笑って答えると、秀人は「やっぱな」と言って苦笑していた。