宝物〜絆〜

 リビングでは、秀人が居心地悪そうにチョコンと座っていて、大樹たちはキッチンで大騒ぎしながら洗いもんや片付けをしていた。

 秀人が居心地悪そうなのは自分だけ座っているからだろう。しっかり秀人を休ませ、率先してやってくれてる二人に感謝しつつ、鞄を置きにリビングに向かった。

 私が来た事に気付いた三人は、口々に挨拶をしてくる。

 私も挨拶を返してキッチンの二人に「わりぃな。代わるよ」と声をかけたが、「お前も座ってろ。もう終わるし大丈夫だよ」と言われて大人しく席についた。

 早く秀人の気持ちを知りたかったけど、大樹が来てからの方が良いと思い直して待つ事にする。

 何しろ大樹に話を持ちかけたのも私なら、「俺一人の方が良いんじゃねえか」という言葉を聞き入れず私も行くと言ったのも、もちろん私。

 私が話をしなけりゃ駄目だっていう固定観念に捕われて、ただ我が儘を言ってるだけじゃねえか、とも思えてきた。

 ひとまず秀人と雑談をしていると、五分としないうちに大樹たちが戻ってきた。

 二人とも席についた事を確認して口を開く。