宝物〜絆〜

 そういやバイトん時からサイレントのままだったな、と思いながらすぐにメールを確認すると、送信元は茜だった。受信したのはついさっき。十時って事は二限目の授業中だな。

 内容は、私と秀人と大樹の三人が揃って休んでいるから、何かあったんじゃないかと心配しているもの。時間的に遅刻の可能性は低いと判断したんだろう。

 考えてもみりゃ「うちらと一緒に居ると危険だから」と言って学校の外でなるべく一緒に居ないようにしてたのは、ここ最近の話。

 なのに、こんな時に三人一緒に休んだら心配するに決まってんよな。

 私はメールを見て、しまったな、と思いながら返信画面に切り替える。

 秀人んちで飲んでいた事を入力して、送信ボタンを押した。

 秀人がこんな状態なのは、当然伏せておかなければいけない。昨日の帰りに起きた出来事もだ。

 言ったら余分な心配をかけるだけだから。

 敢えて秀人の名前を出したのは、昨日学校を休んだ秀人が元気だということをアピりたかったから。実際は元気じゃねえんだけど。

 余程気にしていたのか、すぐに返信があった。

 簡略すると“なんだ、全然心配するような内容じゃなかったんだね。良かった。私も行きたかったな”という安心した内容だった。