宝物〜絆〜

「了解。つか、もし俺らが先に起きたら片付けとくよ。置いといたら秀人がやりだしそうだし」

 大樹がそう言いながら鏡司に視線を送ると、鏡司は「任せとけ」と言って頷いた。

 確かに秀人は寝室で「俺やるから置いとけば良いよ」とか言ってたから、起きた時にそのままになっていたらやりかねない。

 一応は「怪我人はゆっくりしてろ」と言って説得しておいたが。本当、自分の身体をもっと労ってやって欲しい。

 ちなみにその流れで私が後から来る事が分かってるからか、秀人は「わりぃな。来る時はいちいちインターフォン鳴らさねえで勝手に入ってきて良いよ」と言って鍵を渡してくれた。

 別にこれからいつでも勝手に入れるように、という意味でスペアキーを受け取った訳でもなく、受け取ったのは普段から秀人が使っているマスターキー。なのに何故かテンションが上がってしまう私はマジで重症だろう。

「ああ。頼むよ」

 私は、また妄想の世界に入りそうになっている自分に歯止めをかけて二人に返事をすると、ざっと片付けを始める。

 それを見た二人も、寝室から寝袋を持ってきた後に手伝ってくれて、あっという間にある程度の物は片付いた。

「んじゃ、おやすみ」

 こんな明るくなってからじゃ寝れる気がしないけど、一応は就寝の挨拶をしておく。

 二人から挨拶が返ってきた事を確認して部屋を出た。