宝物〜絆〜

「これで半分以下って……。おめえらどんだけ買ってきたんだよ? 肉とか早く食わねえと腐っちまうから、食ってってくれよ」

 秀人は苦笑して目の前の食いもんを見渡している。

 すると大樹が訳の分からない事を言い出した。

「こんなに食えねえよ。そうだ、晃でも呼んで食わせるか。秀人、お前ちょっと電話しろよ」

 いや、確かに食い切れねえだろうけど、何でいきなりバカ西が出てくんだよ。

 どう突っ込んでやろうかと考えていると、先に秀人が口を開く。

「つか何でそこで中西が出てくんだよ。だいたい、このタイミングで出る訳ねえだろ」

 秀人の的確な突っ込みも、こいつらの前では無意味らしい。すぐに鏡司が口を挟んだ。

「中西って中西の事だよな? 良いじゃん、呼べば。話がしてえんだろ。あっ、さっきの奴らも連れて来いっつってくれよ。あんだけ居りゃ余裕で食い切れんだろ」

 鏡司は更に話を大きくしてしまう。

 つか、さっきの奴らとか言ったら秀人また疑問に思うだろうな。隠してんのも何か嫌だし、話した方が良いんだろうか?

「呼ぶなら呼んでも良いけどよ。さっきの奴らって何?」

 呼ぶのは良いんかい。……ってそこじゃねえな。やっぱ隠すべきじゃねえか。

 私は何となく大樹に視線を移した。