宝物〜絆〜

 私は三人の反応が面白くて段々と笑いが堪えられなくなってきた。

「ハハハ。嘘に決まってんだろ。バーカ」

 笑いながら昨日置いていった薬局の袋に手を突っ込んで必要な物を取り出す。

 そして呆然としている秀人を覗き込んで再度口を開いた。

「いつものお返し。ちょっとは期待した?」

 私は秀人を見つめながら悪戯な笑みを浮かべる。

「バカ。お前こそくだらねえギャグ言ってんじゃねえよ」

 秀人は私の頭を軽く小突いて苦笑い。

「はいはい、そこのお二人さん。俺らの存在忘れないように」

 微妙に二人の世界に入っていた私は、大樹のわざとらしい大声で現実に引き戻される。

 鏡司は未だ「なんだ。見たかったのに。また今度よろしくな」などと言って笑っていた。その言葉に三人で顔を見合わせて苦笑しつつ、私は作業を開始する。

 そして他愛ない話をしながら作業を終えた私は、バイトに行くと言って立ち上がった。

「サンキュ。あっ、美咲。一応、店長には連絡したけどさ。家の都合で急遽、神奈川に行く事んなったっつってあっから。聞かれたら適当に話合わせといて」

 秀人はお礼を言った後、ふと思い出したように頼んでくる。

 私は「了解。とりあえず片付けとかは帰ってきたらやっから、秀人は無理に動くなよ」と返して玄関に向かった。