宝物〜絆〜

 風呂から上がった私は、簡単に身体を拭いてバスローブを羽織ると、洗濯機からシワになるものだけ取り出して後は乾燥機にかけた。

 髪にバスタオルを巻いて風呂上がりの一服をする。

 そういや秀人、バイト休むって連絡したのかな。約一週間は休む事になると思うけど、大丈夫なんだろうか。

 仮にバイト先が大丈夫でも秀人の給料とかも心配だし。メシくらいは作って持ってってやんねえとな。だいたいあいつ一人じゃ、食わずに過ごしそうだし。

 考え事をしながら煙草を吸っているうちにフィルター付近まで灰に変わっていた事に気付き、慌てて火を消して準備を再開した。

 髪を乾かして着替えを済ませると、弁当箱を洗ってから部屋を出る。

 そして再び秀人の部屋に入った私を出迎えたのは、またしてもとんでもない大樹の一言。

「勝負下着履いて来たか? ちょっと見てやんよ」

 大樹の表情からはからかいの視線が窺える。

 いや、勝負下着とかいう概念、ないですから。

「見たい見たーい。赤か黒か水色か、意表をついて豹柄とか?」

 そう言って無邪気に笑う鏡司。

「美咲は俺のだからお前らは見んなよ。って事で、俺にだけ見せて?」

 私が口を挟む間もなく、秀人までサラッととんでもない事を言い放つ。

 こいつら既に酔ってんのか? 冷蔵庫に酒でも入ってたのか?