「信じる、信じないは勝手にしてくれ。とにかく、そういう訳だから今日は話す気ないよ。じゃ、マジでそろそろ帰るわ。昨日ろくに寝てないからさ。茜の事、よろしく頼むよ」
私は唯に背中を向け、右手をヒラヒラさせて立ち去った。
……つもりだったが、唯が走ってきて私の行く手を阻む。
「何で? 噂が間違ってるなら、そう言えば良いだけじゃん。何で言わないの? 茜、美咲ちゃんの口から聞きたいと思うよ?」
唯は不思議そうに首を傾げた。
「……唯さぁ。ちょっと、付き合ってくれる?」
「えっ?」
私は、唯に昨日の事を話す事にした。正直、事実をそのまま茜に伝えて良いのか迷っているから。
本当は茜と二人でゆっくり話せる時に、反応を見ながら話そうと思ってた。今日の様子じゃ、まだ話さない方が良いと思ったけど。
茜はバカ西の事を信用しきってるし、好きな気持ちも変わってないだろう。そんな茜に本当の事を話したら、傷つけるだけだと思うから。
でも先延ばしにすればする程、茜の傷は大きくなるとも思う。だから唯の意見も聞いてみようと思った訳だ。
私は唯に背中を向け、右手をヒラヒラさせて立ち去った。
……つもりだったが、唯が走ってきて私の行く手を阻む。
「何で? 噂が間違ってるなら、そう言えば良いだけじゃん。何で言わないの? 茜、美咲ちゃんの口から聞きたいと思うよ?」
唯は不思議そうに首を傾げた。
「……唯さぁ。ちょっと、付き合ってくれる?」
「えっ?」
私は、唯に昨日の事を話す事にした。正直、事実をそのまま茜に伝えて良いのか迷っているから。
本当は茜と二人でゆっくり話せる時に、反応を見ながら話そうと思ってた。今日の様子じゃ、まだ話さない方が良いと思ったけど。
茜はバカ西の事を信用しきってるし、好きな気持ちも変わってないだろう。そんな茜に本当の事を話したら、傷つけるだけだと思うから。
でも先延ばしにすればする程、茜の傷は大きくなるとも思う。だから唯の意見も聞いてみようと思った訳だ。

