もう学校に居る必要もなくなったし帰るか。
つか、今日は屋上に寝に来ただけだな。何やってんだか。
そんな事を考えながら、帰路につく。正確にはまだ学校の敷地内だけど。
校門を出ようとした時、背後から私を呼ぶ声が聞こえた。
「美咲ちゃん?」
「ん? 唯か」
振り返ると、そこに居たのは笹木唯(ササキ ユイ)。金髪のショートヘアで、茜とそっくりな大きな瞳が可愛らしい子だ。
唯は茜の友人で、一年の時に同じクラスで仲良くなったらしい。当時私は、まだバカ西と付き合ってなかった茜と一緒に帰ってたんだけど、たまに唯も混じって帰る事があった。
「唯か、じゃないよ。美咲ちゃん学校中の噂の的だよ? 噂は本当なの?」
まだ一日も経ってないのに学校中の噂って。人の噂って恐いな。まあ、そういやあん時もそうだったよな。
「んな訳ねえじゃん」
「そう……だよね。でも、茜は信じちゃってる。昨日の夜に茜から電話あってさ。かなり落ち込んでたよ。だから私、美咲ちゃんと話そうと思って朝から探してたの。やっと見つけたと思ったのに、まさか帰るの?」
つか、今日は屋上に寝に来ただけだな。何やってんだか。
そんな事を考えながら、帰路につく。正確にはまだ学校の敷地内だけど。
校門を出ようとした時、背後から私を呼ぶ声が聞こえた。
「美咲ちゃん?」
「ん? 唯か」
振り返ると、そこに居たのは笹木唯(ササキ ユイ)。金髪のショートヘアで、茜とそっくりな大きな瞳が可愛らしい子だ。
唯は茜の友人で、一年の時に同じクラスで仲良くなったらしい。当時私は、まだバカ西と付き合ってなかった茜と一緒に帰ってたんだけど、たまに唯も混じって帰る事があった。
「唯か、じゃないよ。美咲ちゃん学校中の噂の的だよ? 噂は本当なの?」
まだ一日も経ってないのに学校中の噂って。人の噂って恐いな。まあ、そういやあん時もそうだったよな。
「んな訳ねえじゃん」
「そう……だよね。でも、茜は信じちゃってる。昨日の夜に茜から電話あってさ。かなり落ち込んでたよ。だから私、美咲ちゃんと話そうと思って朝から探してたの。やっと見つけたと思ったのに、まさか帰るの?」

