宝物〜絆〜

 


     * * *



 昨日は結局、全然寝付けなかった。

 秀人があんな目に合って、それは結局私のせいで。そんな事を考えていたら寝れる訳がない。

 秀人も大樹も優しすぎる。私はあいつらと居る資格があるのだろうか?

 いっそ秀人に『お前のせいで俺はこんな目にあったんだ』って責め立てて欲しかった。私なんか秀人と同じように、いやそれ以上に痛め付けてくれれば良いのにとさえ思った。

 でもそんな事、秀人は望んでない。

 もっとしっかりしねえとな。

 自棄になり始めている自分の心を叱咤して学校へ向かう。当然、秀人は休みだから一人である。

 今日の空は私の心とは裏腹な、見事なまでの快晴。スッキリと晴れた空はガラスのように澄み切っている。

 そんな中を軽快とは正反対の重い足取りで学校に向かった私は、学校に着くと即行で茜と唯を呼んで話を始めた。

「昨日、一昨日と、突然あんな態度取って悪かったな。マジでごめん」

 詳しい話は二人を不安がらせるだけだと思い、話す気はなかったのだが、それを伏せて話すとやはり歯切れが悪い。

 理由も話さずに二人は納得してくれるだろうか? 普通なら無理だろう。

 しかし茜の口から出た言葉は意外なものだった。