バカ西の鼻っ柱にパンチを決めて腹に蹴りを入れ、前屈みになったバカ西のこめかみにもう一度パンチを入れる。
バカ西はゆっくり崩れ落ちた。
「二度と歯向かう気が起きねえようにしてやんよ」
そうだよ。ここで中途半端にしといたら、後から何してくるか分かんねえ。
それが私や秀人ならまだしも、うちらの目が届かねえ所で茜に八つ当たりでもされたら堪ったもんじゃない。
確実に潰すッ!
私はバカ西を仰向けにして馬乗りになり、何度も拳を振り下ろした。何も考えず、ただひたすら殴り続ける。何度も、何度も。
――どれ程の時間が経っただろうか? ひたすら殴り続けていると突然誰かに右腕を掴まれた。
振り返って確認すると、後ろで腕を掴んでいるのは秀人だった。隣には立川も居る。
二人とも顔がほんのり紅くなっていた。うっすら唇が切れているようにも見える。
つか、この二人の方はどうなったんだろう。
「美咲、それくらいにしとけや。病院送りにするつもりかよ」
秀人は低い声で呟く。
「こんなもんで許したらダメなんだよ。この野郎は二度と歯向かう気が起きねえくらいにやっとかねえと……」
「いや、良いから中西をよく見てみろ」
秀人に言われてバカ西を見てみた。
バカ西はゆっくり崩れ落ちた。
「二度と歯向かう気が起きねえようにしてやんよ」
そうだよ。ここで中途半端にしといたら、後から何してくるか分かんねえ。
それが私や秀人ならまだしも、うちらの目が届かねえ所で茜に八つ当たりでもされたら堪ったもんじゃない。
確実に潰すッ!
私はバカ西を仰向けにして馬乗りになり、何度も拳を振り下ろした。何も考えず、ただひたすら殴り続ける。何度も、何度も。
――どれ程の時間が経っただろうか? ひたすら殴り続けていると突然誰かに右腕を掴まれた。
振り返って確認すると、後ろで腕を掴んでいるのは秀人だった。隣には立川も居る。
二人とも顔がほんのり紅くなっていた。うっすら唇が切れているようにも見える。
つか、この二人の方はどうなったんだろう。
「美咲、それくらいにしとけや。病院送りにするつもりかよ」
秀人は低い声で呟く。
「こんなもんで許したらダメなんだよ。この野郎は二度と歯向かう気が起きねえくらいにやっとかねえと……」
「いや、良いから中西をよく見てみろ」
秀人に言われてバカ西を見てみた。

