「つまり中西は気に入らねえ奴が居ると、とことんまでやるって言いてえんだよな。それって男も女も関係なくって事か?」
秀人は呆れたように呟く。
「ああ。あいつは相手が女だろうと容赦しねえよ。現にやられてた奴、居たみてえだしな」
一年の時に茜と唯の三人で下校中、唯がポロッと口にしていた。茜がバカ西の事を好きになったって言い出した頃には、悪い噂は聞かなくなったらしいけど、被害者の一人に唯と同中(おなちゅう)の女が居たって言ってた。
「最低だな。一体、何を考えてんだ。いや、相手が男だったらやって良い訳じゃねえけどよ」
秀人が話し終えた時、絶妙のタイミングで教室内にチャイムが鳴り響く。
「じゃあ、次の授業はアレキサンドリアの歴史についてだ。予習しておくんだぞー」
教科担任が授業で使った資料みたいなのを纏めて教室を出て行った。
すぐに茜が、何やら机から取り出してこっちに向かってくる。
「次、化学だけど教科書ある?」
どうやら化学で使う教材を一式持っているようだ。
「ん? いや、ねえわ」
確認しなくても分かっていたから即答する私。
「ハハ。ないんだ。じゃあ借りて来ないとね。他の教科書は? 今日の授業で無いのある?」
茜は唯のクラスがある方を向いた。唯に借りようと言ってるんだろう。
「……数学の教科書はある」
言った瞬間、茜と秀人は顔を見合わせて苦笑していた。
秀人は呆れたように呟く。
「ああ。あいつは相手が女だろうと容赦しねえよ。現にやられてた奴、居たみてえだしな」
一年の時に茜と唯の三人で下校中、唯がポロッと口にしていた。茜がバカ西の事を好きになったって言い出した頃には、悪い噂は聞かなくなったらしいけど、被害者の一人に唯と同中(おなちゅう)の女が居たって言ってた。
「最低だな。一体、何を考えてんだ。いや、相手が男だったらやって良い訳じゃねえけどよ」
秀人が話し終えた時、絶妙のタイミングで教室内にチャイムが鳴り響く。
「じゃあ、次の授業はアレキサンドリアの歴史についてだ。予習しておくんだぞー」
教科担任が授業で使った資料みたいなのを纏めて教室を出て行った。
すぐに茜が、何やら机から取り出してこっちに向かってくる。
「次、化学だけど教科書ある?」
どうやら化学で使う教材を一式持っているようだ。
「ん? いや、ねえわ」
確認しなくても分かっていたから即答する私。
「ハハ。ないんだ。じゃあ借りて来ないとね。他の教科書は? 今日の授業で無いのある?」
茜は唯のクラスがある方を向いた。唯に借りようと言ってるんだろう。
「……数学の教科書はある」
言った瞬間、茜と秀人は顔を見合わせて苦笑していた。

