「ハハ。アレはアレで、良い所あんだよ。まっ、今から考えりゃそれも全部、虚像だったみてえだけど」
私は木曜までの、茜に対するバカ西の態度を思い出した。
他の誰が認めなくても、茜には優しかった。茜にだけ向ける輝くような笑顔。それが全て偽りだったなんて――。
あまりにも酷すぎるだろ。
上辺だけの優しさ。そこには思いやりのカケラもない。私が一番嫌いな物。
絶対に許さねえ。
「つか、もしかして俺ってマズイ事した?」
「いや、むしろ茜はアイツに裏切られたんだ。胸中は複雑だろうけど、あのくらいやった方がすっきりするんじゃねえかな」
茜の気持ちを考えると、再びバカ西に対する怒りが込み上がってくる。
「だったら尚更、いくら別れるっつったって、好きで付き合ってた彼女を悪いようにはしねえだろ」
詳しい事を知らない秀人は、不思議そうに聞いてくる。
「……一年の時の話だけど、バカ西に逆らった奴が居てさ。頭にきたバカ西は、そいつを退学にまで追い込んだんだよ。私は直接見てねえから詳しく知らねえけど結構えげつない事してたらしい。あいつのせいで辞めた奴は一人二人じゃないみてえだよ。茜と話すようになってからはめっきりなくなったらしいけど」
私は、もう一つ気になってる事を口にした。付き合ってたからこそ、茜の方から別れを告げたら、恥かかされたとか言って嫌がらせするんじゃねえかって。
私は木曜までの、茜に対するバカ西の態度を思い出した。
他の誰が認めなくても、茜には優しかった。茜にだけ向ける輝くような笑顔。それが全て偽りだったなんて――。
あまりにも酷すぎるだろ。
上辺だけの優しさ。そこには思いやりのカケラもない。私が一番嫌いな物。
絶対に許さねえ。
「つか、もしかして俺ってマズイ事した?」
「いや、むしろ茜はアイツに裏切られたんだ。胸中は複雑だろうけど、あのくらいやった方がすっきりするんじゃねえかな」
茜の気持ちを考えると、再びバカ西に対する怒りが込み上がってくる。
「だったら尚更、いくら別れるっつったって、好きで付き合ってた彼女を悪いようにはしねえだろ」
詳しい事を知らない秀人は、不思議そうに聞いてくる。
「……一年の時の話だけど、バカ西に逆らった奴が居てさ。頭にきたバカ西は、そいつを退学にまで追い込んだんだよ。私は直接見てねえから詳しく知らねえけど結構えげつない事してたらしい。あいつのせいで辞めた奴は一人二人じゃないみてえだよ。茜と話すようになってからはめっきりなくなったらしいけど」
私は、もう一つ気になってる事を口にした。付き合ってたからこそ、茜の方から別れを告げたら、恥かかされたとか言って嫌がらせするんじゃねえかって。

