「いや、そうじゃなくて。バイトん時の事が聞きたいんだよ。何かあったんだろ?」
秀人の表情は真剣そのもの。それがどんだけ私を心配してくれてんのかって事を物語っている。
「本当、何もねえよ」
「……そっか。そこまで隠すって事は、どうしても話したくねえんだよな。だったら無理には聞かねえよ。でも、もし一人じゃどうしようもなくなったら、すぐに言えよな」
秀人はスプーンを皿に置いて、私の顔を覗き込んだ。
本気で心配してくれてる秀人に隠し事をしてると思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。でも、やっぱ今は話せねえよ。
「秀人、ありがと。ゴメン」
「謝んなよ。美咲が悪い訳じゃねえだろ。さっ、それより早くメシ食おうや。お喋りばっかしてっと冷めちまうよ」
秀人は悪戯に微笑んで、私の頭を軽く小突いた。
「ああ。そうだな」
秀人の何気ない気遣いを嬉しく思いながら、目の前のカレーに手を伸ばす。
そして、ぎこちなかった会話も段々といつもの馬鹿話に変わっていった頃、秀人が突然、窺うような視線でこっちを見てきた。
「ところで、美咲って本当に彼氏居ねえの? なんかあの子は居るみてえな言い方してたけど」
秀人はプチトマトを口に放り込みながら私を見ている。
秀人の表情は真剣そのもの。それがどんだけ私を心配してくれてんのかって事を物語っている。
「本当、何もねえよ」
「……そっか。そこまで隠すって事は、どうしても話したくねえんだよな。だったら無理には聞かねえよ。でも、もし一人じゃどうしようもなくなったら、すぐに言えよな」
秀人はスプーンを皿に置いて、私の顔を覗き込んだ。
本気で心配してくれてる秀人に隠し事をしてると思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。でも、やっぱ今は話せねえよ。
「秀人、ありがと。ゴメン」
「謝んなよ。美咲が悪い訳じゃねえだろ。さっ、それより早くメシ食おうや。お喋りばっかしてっと冷めちまうよ」
秀人は悪戯に微笑んで、私の頭を軽く小突いた。
「ああ。そうだな」
秀人の何気ない気遣いを嬉しく思いながら、目の前のカレーに手を伸ばす。
そして、ぎこちなかった会話も段々といつもの馬鹿話に変わっていった頃、秀人が突然、窺うような視線でこっちを見てきた。
「ところで、美咲って本当に彼氏居ねえの? なんかあの子は居るみてえな言い方してたけど」
秀人はプチトマトを口に放り込みながら私を見ている。

