もう高校も三年生。 私だってこどもじゃない。 それにコーヒーが苦く感じるのは大人も子供も関係ないじゃない。 そう反論すれば、 「そう言う考え方がこどもなんだよ。」 と再び笑われる。 私は自分の与えられた席に着き直し、問題を考え直しながら先生を盗み見る。 コーヒーを啜る先生と目があってしまった。 「質問?」 そう問われて私はぼやいてみた。