どうしよう…。

言ってしまったものは取り消せないしどうしようもないんだけど…。

これで彼女に避けられたりしたらショックすぎる!

立ち直れる気がしない!


はあ…。

早まったかなあ…。



どう思われたか気になって、もしいなかったら…なんて考えたけど、

それでもやっぱり彼女に会いたくて、週明けいつものように結城の店に行った。

「いらっしゃいませ!」

出迎えてくれたのは彼女の声で、それだけで随分ほっとした。


いつものように注文して、食べて、いつものようにこっそりとカウンターの奥にいる彼女を見る。


彼女は気まずい様子も動揺している様子もなく、いつも通りで…

あの時間は夢だったんだろうか…と、不安になるほどだった。

会計のとき結城に

「今夜、佐久間の店」

と、睨みながら言われて現実だったんだと安堵したけど…。