「とりあえず何か頼もうか。晩ご飯、まだだよね?」
「あ…はい」

「ごめんね、バイト終わってすぐに呼び出して」

「そんな、大丈夫です!全然大丈夫!」

ふはっ!そんな力説しなくても…。

「そう?何か嫌いなものとかあるかな?」

10コ以上年上なんだ、俺がしっかりリードしてやらないと!

「いえ、大丈夫です!」

「ぶはっ!さっきから大丈夫ばっかりだね」

彼女があまりにも大丈夫、を連発するものだから思わず笑ってしまった。

「あっ…」

指摘されたのが恥ずかしかったのか少し赤くなって俯く彼女。

…うん、かわいい!


「じゃあ適当に頼むね。好きなだけ食べてくれればいいから」

なんでもないように言ったけど内心、心臓はバクバク…

彼女が目の前にいるだけで落ち着かない。