「相沢!悪い、待たせた!」

時間ちょうどに結城は来た。

あれ?彼女は?

「ほら、愛ちゃん!悪いけどちょっと相手してやって」


そう結城に促されて後ろに隠れるように立っていた彼女が一歩前に出てきた。


うわ…。

いつも結城の店の制服だから…

なんか雰囲気違う…。


か、かわいい…!

「あの…すみません!お待たせしてしまって」

おどおどと謝る彼女。


「いや、気にしないで。俺こそわざわざ来てもらってごめんね」

できるだけ落ち着いた声を出したつもりだが、結城にクスッと笑われた…。

「じゃあ俺は店戻るから。よろしくね愛ちゃん!」

「あっ!はい!」

ヒラヒラと手を振り出ていく結城をじっと見ていた彼女が、静かに俺の前に座った。