もちろん私だって年相応に知識ぐらいはあるけれど、まさか私から…なんて思ってもみなかったし。


浩汰さん“その気”になってくれないかな?


なんて期待してみても、可能性は少なそう。



やっぱり相手が私みたいな子どもじゃだめなのかな…。




でも、ここまできて今さら退けないし。


こうなったらAIKAモードでなけなしの色気ってやつを総動員するしかない!



これ以上浩汰さんにドキドキさせられないように、頭をお仕事モードに切り替える。



この際、愛果だろうがAIKAだろうがどっちだっていい。


浩汰さんが少しでも私を見てくれるならそれでいい。




ドライヤーの音が止んで、浩汰さんが静かに隣に腰掛けた。