「そう?俺も愛果の声聞きたかったよ」

それだけではないような気がしてますます嫌な予感がする。


「浩汰さん…」

『ん?どうした?』

愛果が話しやすいようにできるだけ優しく問い掛けた。


「…会いたい…です…」

「え?」

「っ…すみません!嘘です!大丈夫です!気にしないでください!」


「愛果、これからそっちに行ってもいいかな?」

「そんな、浩汰さんお疲れなのに…。ほんとにすみません!気にしないでください」

「俺が会いたいんだ。駄目かな?」

こう聞けば愛果はだめだとは言わないはずなんだ…。

「……わかりました。じゃあ、待ってます…」

ほら、な。


俺は急いで愛果の家に車を飛ばした。