彼と彼女の場合

「あ、ありがとうございます!」

お礼を言って乗るとすぐに相沢さんも運転席に座って車を発進させた。


「どうかした?」

「へっ!?あ、いや、なんでもないです!」

スムーズな動きが格好よくてついじーっと見てしまった…。

「大丈夫?暑くない?」

「だ、大丈夫です!」

最近はジメジメした日が続いていたけど今日は久しぶりにすっきりと晴れていた。

「何時ぐらいに帰らないといけない?」

「あ…10時ぐらいには」

「了解。それまでにはちゃんと送り届けるから」

「ありがとうございます」
あと三時間か…。

なんだか楽しくてもっと一緒にいたいけど、そういうわけにもいかないもんね。
帰らないとあの子たちが困っちゃうし。