怒鳴ってないのに背筋が凍るほど怖かった。それが効いたのか男子生徒は早々と教室から出て行った。
男子生徒から肩を離されて、一気に足の力がなくなり床に座り込んでしまった。
翔「ったく…」
そう呟くとほら、と言って手を貸してくれた。
美央「ありがと…」
手を伸ばして立ち上がらせてもらった瞬間、私は翔の首に腕を回し抱きついた。
すると翔の匂いがして首に回す力も加わった。

翔「どうした?」
美央「怖かった…翔以外の人にキスされそうになったから…」
翔「…ヘェ〜キスねぇ…」
なにか企みが混じった声で呟くと体を離し壁に押し付けらた。