赤いパーカーを深く被った男の子。 よく見たら、宮岸とお揃いだ。 身長も同じくらいで、唯一違うのが─── 「玲於、おせぇんだよ!」 「いま来ただろーが。急いで」 声くらいなものだ。 よく似てるなー、なんて呑気なことを思っていたあたしだが、赤いパーカーの男の子がもう一度あたしの方を見たとき──── 風が吹いた。 まるで、男の子の正体を証すかのように。 パーカーがとれたのだ。