美亜side




宮岸をじっと見つめること数分。


宮岸はふぅ、とため息をついて、壁に寄りかかった。



「まぁ、いっか。気になってくれただけで」



腕を組んでちらりとあたしを見ながら呟いた。



だけどその声は小さすぎて、残念ながらあたしには聞こえなかった。