「離せ」 今度は低く、だけどハッキリと聞こえる声で宮岸は言うと、あたしを掴んでいた男の手を払いのけた。 「あ"?なにすんだテメェ!」 「は?それはこっちの台詞なんだけど。おっさん」 「……っ!!なめてんじゃねぇぞクソガキがぁ!!」 ひとりの男が宮岸に殴りかかった。 宮岸って……戦えんの? そう思ったとき、 「うるさい。そして邪魔」 男のお腹を、宮岸は蹴りあげた。 驚くべきそのパワー。 そんな小さな体のどこに、そんなパワーがあるのか。 お兄ちゃんぐらい? いや……まさか……