オレのパーカー着ろよ。




「言わないなら別にいい」


だったら聞かないでよ、そう言おうとするよりも早く、彼の口が動いた。



「────けど」



彼は冷たくあたしに言った。



「これ以上ここで変なことすんな」



変なこと────?



「どこでなにしようが、あたしの勝手でしょ」



ドンッと押せば、案外簡単に離れてくれた。


彼は睨むことも、笑うこともせず、ただ無表情であたしを見つめていた。