男の拳を受け止めて、妖しく笑う。
「弱いよね。こーんなにたくさんいたのに、立ってるのはもう、君だけなんだから」
グルリと周りを見渡せば、男が大勢倒れていて、足の踏み場もない。
まぁ、これをやったのは全部俺なんだけどね。
「何者なんだよ!お前っ……!」
悔しそうに歪められた顔。
あぁ、馬鹿らしい。
暴走族だとか、チームだとか。
「俺は族潰しの"金猫“。最後の一人だから教えてあげる」
「金猫っ……!?」
お前が?
有り得ないといった顔をしたこいつ。
想像の中の俺はもっと大人だと思ってた?
想像と現実はちげーんだよ、ばーか。
「やっぱお前馬鹿だわ」
バキッという鈍い音がした。
俺の頭から、黄色のフードがふわりととれた─────。

