ゆっくりと目を閉じた。 集中力を高めとこう。 冷静さを保たなければいけなくなるから。 「…………なぁ、美亜」 叶多の声に、あたしはうっすらと目を開ける。見えた背中はどこか、小さく見えた。 「……もし、なんかあっても、オレを嫌いにならないでくれ…」 バイクの音で上手く聞き取れなかったが、弱々しく言う叶多にもう一度言ってなど言えなくて、あたしはうん、と答えた。