オレのパーカー着ろよ。





「お兄ちゃん、もちろん……」



「行くに、決まってるだろ」



手に持っていた、まだ中味のあるチューハイの缶を投げ捨てる。



お兄ちゃんはみんなを見渡した。







「おい。オレらはあの日、あいつらに大切な人を奪われた」




目を閉じれば、救急車で運ばれていく隼人の姿を思い出す。



大切な大切なあたし達の弟。




守れなかった。