オレのパーカー着ろよ。




いつものあたしを知ってる人は、驚いたようにあたしを見た。



あぁ……そんな顔しないで…



あたしだって、好きでこんなふうになってるわけじゃないんだから。




「もう…最悪」





はぁ、とため息をついて、屋上に向かう。



教室に戻る気なんてない。



戻って、何か言われるなら、戻らないなほうがいい。