ゾクリとした。




美亜の威圧的な低い声。




相手を死ぬほど恨んでいるような、殺そうとしているような────





とにかく、美亜だとは思えない。




「蓮……」




名前を呼ばれ、ビクリとしたが平然を装ってなに?と答えた。




「あたし達も早く行く。だけど、きっと蓮のほうが早いから…………玲於のこと、あのバカ頼んだからね!」




「……おう!」





任せろ!



隼人を守れなかったぶん、今度は必ず玲於を守ってみせる。





オレ達を……見ててくれよ、隼人───