オレのパーカー着ろよ。





「いや……どっかで…」



怪しそうにあたしを見る彼は、やっぱり格好いい部類らしくて……



周りからキャーキャー声が上がる。



だ、大丈夫……


瞳の色も違うし、なにより昨日は暗闇の中で会ったんたから。



相手の顔なんて、わかるわけない。




「……お前……」




キーンコーンカーンコーン



「あっ!あたし、先生に用事頼まれてるんだった!またねっ!」



あたしは彼の言葉を遮り、急いで教室を飛び出した。