『隼人っ!おい隼人!!しっかりしろ!!』
薄れゆく意識の中で、ただただオレは隼人だけを映していた。
隼人のお兄さんが泣き叫びながら隼人を揺する。
隼人はお兄さんに何か言っていた。
『なぁ、これ、jaguarの勝ちでいーんだよな?』
凛とした場違いな声が響きわたる。
『もうどうだっていい!!好きにしろっ!! 』
隼人のお兄さんがそう言うと、jaguarの総長はにやりと笑う。
『お前ら帰るぞー』
ふつふつとオレの中に沸き上がるのがなんの感情なのか、よくわからなかった。
ただ、握り締めた拳からは血が出ていて、噛み締めた口からは鉄の味がして、
『玲於っ……』
隣で蓮が泣いていた。

