オレのパーカー着ろよ。




どれくらい時間がたったのだろうか………




ようやく泣き止んだあたしたちは、宴会を始めた。


するつもりなんてなかったけど、隼人と一緒に酒を飲みたいというお兄ちゃんからの希望で、どんちゃん騒ぎだ。



さっきまであんなに泣いていたお兄ちゃんが微笑っている。



「よかった……」


お兄ちゃん。


あたしたち、前よりも近づけたかな?





「美亜〜!なにやってんだ!早くこっちきて飲めよ〜!」



「……はぁ。飲み過ぎだってば…」


そうは言ったものの、あたしの頬は完全に緩んでいた。