「美亜……」 何も知らないお兄ちゃんは、驚いたようにあたしを見た。 ごめんね。 あたしからのサプライズだよ。 「真人さん。これをみんなに」 「…………えっ?あ、あぁ……」 あたしは手紙だけ袋から出して、あとの写真の入った袋を真人さんに渡した。 「これは?」 「集合写真。お兄ちゃんに頼まれてたんだけど……バカだよね。隼人ったら、隠してたの。しかも、ひとりひとり丁寧に封筒に入れて……」