オレのパーカー着ろよ。




…………あたし、そんなに笑ってなかったのだろうか。



なんか、心配かけてたんだなぁ……



「……なんですかね?あたし、お兄ちゃんのところに行ってきます」



「じゃあ、また後で」


真人さんに背を向けて、あたしはお兄ちゃんのところに向かった。


緊張してきたな……


この手紙。


みんなの前で読むんだから……



あたしは手に持っている紙袋をチラリと見て、また視線を元に戻した。