オレのパーカー着ろよ。





昔の自分に?



自分ではまったく自覚などないのだが、前よりはやわらかくなったなぁとは自分でも思っていた。



それが、玲於のおかげだということも。



「美亜ちゃんをここまで変えたやつ、見てみたいな」


楽しそうに真人さんは目を細めた。


「見てもなにもなりませんよ」



「あるよ。だって、好きなんでしょ?」




………………え?


いま、なんて…………


「……好き?あたしが?」