オレのパーカー着ろよ。





そしたら玲於は嬉しそうに笑い、



「よくできました」



って、あたしの頭をくしゃくしゃにしてきた。



あたし子供じゃないんだけど。



髪の毛もボサボサになっちゃうじゃん。



─────でも、






この赤い顔を隠せるのなら、いいのかもしれない。



この胸のドキドキを隠せるのなら、いいのかもしれない。