美亜side




「美亜?美亜ー?」



朝、お兄ちゃんの声で目が覚めた。


お兄ちゃん……朝帰りだったんだ。


ゆっくりと顔をあげ、カーテンのすき間から見える明かりに、目を細める。


起き上がろうとすると────


カサッ。


「……あっ」