前みたいに、オレを頼らなくなったとか。 それが寂しかった。 もう美亜はオレを必要としていない気がして。 ひとりでも大丈夫なような気がして。 「あいつがいないとダメなのは────オレの方だ」 過去に弟を失ったオレは、もう誰も失わないように、そばにおいておきたくなる。 美亜なら、尚更。 オレの目の届く範囲に、手を伸ばせば届く距離に、おいておきたい。