オレのパーカー着ろよ。




「あっ!」




急いで手を伸ばしたけれど、取れなかった。



無理に手を伸ばしたせいで、あたしはバランスをくずし、棚に激突した。


ガシャン!


と音をたててカンケースみたいなのが落ちて、中身が飛び出した。



ヤバイヤバイヤバイ。



できれば隼人のものはそのままの形で残しておきたい。